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電撃辞職:/中 五輪・尖閣、放り出し 石原流トップダウン、功罪
毎日新聞 2012年10月27日 東京朝刊
http://senkyo.mainichi.jp/news/20121027ddm041010044000c.html
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辞表を出した東京都の石原慎太郎知事(80)。トップダウン式の都政運営で成果を上げたが、関心を示さ
ない分野の施策は色あせた。26日、最後の定例記者会見に臨んだが、20分を過ぎると「約束があるのでこれで失敬」と一方的に言い、立ち去った。向かった
先は映画の上映会。「気楽なもんだね」。都幹部は寂しそうに首を振った。
<日本の島を日本の領土だと言う勇気が いま、問われています>
尖閣(せんかく)諸島(沖縄県石垣市)購入への理解を求める東京都のポスターが、都営地下鉄大江戸線・ 都庁前駅(新宿区)の改札付近に20枚近く張られている。都が7月に6000枚を作製。地下鉄各駅に1枚ずつ、都庁前駅には特別に大量の掲示を頼んだ。尖 閣購入に意欲を燃やした石原氏の発案だ。通勤に同駅を利用するという女性(41)に感想を聞くと「これだけ多いと、ちょっと異様」。顔をしかめた。
■
「スピードが大切。発想を新たに」。99年4月、初当選した石原氏は部長級職員への最初の訓示で意識改革を迫った。中央省庁の大臣官房に当たる「知事本局」や、特命担当の管理職ポストを次々と新設。トップダウン徹底を図った。
成果を上げた施策の一つが、1期目のディーゼル車の排ガス規制だ。石原氏は排ガスに含まれる真っ黒なす すが入ったペットボトルを車メーカー幹部の前で振って「都民の命を助けてほしい」と訴えた。「派手なアピールで世論を味方につけ、コスト負担を嫌う業界の 抵抗を突破した」と都幹部。猪瀬直樹副知事は「石原氏の最大の武器は発信力」と解説する。
東日本大震災後の昨年9月も、被災地のがれき受け入れに真っ先に手を挙げ、放射性物質を懸念する苦情や抗議を「『黙れ』って言えばいい」と一蹴。別の幹部は「普通の知事なら即アウト。石原氏だから実行でき、他県も追随した」と語る。
■
半面、失速した施策も少なくない。
鈴木俊一知事時代の92年、都は全国に先駆けて男女平等を求める運動を支援する外郭団体「東京女性財団」を設立。しかし石原氏が知事を務めていた02年になると、財政難を理由に廃止した。
「『文明がもたらしたもっとも悪(あ)しき有害なものはババア』なんだそうだ」。01年に雑誌のインタビューでそう発言した石原氏を、アジア女性資料センター(渋谷区)の丹羽雅代代表理事は「むしろ性差別をあおり立てた」と批判する。
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<日本の島を日本の領土だと言う勇気が いま、問われています>
尖閣(せんかく)諸島(沖縄県石垣市)購入への理解を求める東京都のポスターが、都営地下鉄大江戸線・ 都庁前駅(新宿区)の改札付近に20枚近く張られている。都が7月に6000枚を作製。地下鉄各駅に1枚ずつ、都庁前駅には特別に大量の掲示を頼んだ。尖 閣購入に意欲を燃やした石原氏の発案だ。通勤に同駅を利用するという女性(41)に感想を聞くと「これだけ多いと、ちょっと異様」。顔をしかめた。
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「スピードが大切。発想を新たに」。99年4月、初当選した石原氏は部長級職員への最初の訓示で意識改革を迫った。中央省庁の大臣官房に当たる「知事本局」や、特命担当の管理職ポストを次々と新設。トップダウン徹底を図った。
成果を上げた施策の一つが、1期目のディーゼル車の排ガス規制だ。石原氏は排ガスに含まれる真っ黒なす すが入ったペットボトルを車メーカー幹部の前で振って「都民の命を助けてほしい」と訴えた。「派手なアピールで世論を味方につけ、コスト負担を嫌う業界の 抵抗を突破した」と都幹部。猪瀬直樹副知事は「石原氏の最大の武器は発信力」と解説する。
東日本大震災後の昨年9月も、被災地のがれき受け入れに真っ先に手を挙げ、放射性物質を懸念する苦情や抗議を「『黙れ』って言えばいい」と一蹴。別の幹部は「普通の知事なら即アウト。石原氏だから実行でき、他県も追随した」と語る。
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半面、失速した施策も少なくない。
鈴木俊一知事時代の92年、都は全国に先駆けて男女平等を求める運動を支援する外郭団体「東京女性財団」を設立。しかし石原氏が知事を務めていた02年になると、財政難を理由に廃止した。
「『文明がもたらしたもっとも悪(あ)しき有害なものはババア』なんだそうだ」。01年に雑誌のインタビューでそう発言した石原氏を、アジア女性資料センター(渋谷区)の丹羽雅代代表理事は「むしろ性差別をあおり立てた」と批判する。
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石原氏が「シナ」と呼び続ける中国との関係も悪化した。都は79年、北京市と姉妹友好都市になったが、同市は05年、石原氏の呼びかけで発足した「アジア大都市ネットワーク21」を脱退した。
日中友好協会の田中義教理事長によると、石原都政が積極的に協会の事業を支援することはなかった。今年は尖閣諸島を巡る深刻な日中対立も生じ、田中理事長は憤る。「中国人観光客が減り、都内の会員の商店主は打撃を受けた」
都に15億円近く集まった尖閣諸島購入・活用のための寄付金の扱いも不透明。都は国への譲渡を念頭に12月都議会で基金化を諮る予定だったが、宙に浮いたまま次の知事に引き継がれそうだ。
悲願だったはずの五輪招致も、石原氏は25日の会見で「招致主体は日本オリンピック委員会。首長の出る幕はあんまりない」と語った。招致委員会のスタッフは釈然としない表情を見せた。
「『たいまつの火をともし続ける』と言ったのは、石原さんなのに」
日中友好協会の田中義教理事長によると、石原都政が積極的に協会の事業を支援することはなかった。今年は尖閣諸島を巡る深刻な日中対立も生じ、田中理事長は憤る。「中国人観光客が減り、都内の会員の商店主は打撃を受けた」
都に15億円近く集まった尖閣諸島購入・活用のための寄付金の扱いも不透明。都は国への譲渡を念頭に12月都議会で基金化を諮る予定だったが、宙に浮いたまま次の知事に引き継がれそうだ。
悲願だったはずの五輪招致も、石原氏は25日の会見で「招致主体は日本オリンピック委員会。首長の出る幕はあんまりない」と語った。招致委員会のスタッフは釈然としない表情を見せた。
「『たいまつの火をともし続ける』と言ったのは、石原さんなのに」
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