福井新聞
ナトリウム漏れ起きない方がおかしい 原子力機構理事長発言
(2012年1月6日午後5時53分)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpowermonjuresume/32384.html
ナトリウム漏れ起きない方がおかしい 原子力機構理事長発言
(2012年1月6日午後5時53分)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpowermonjuresume/32384.html
1995年のナトリウム漏れ事故をはじめ数々のトラブルを重ねてきた高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)。 組織体制に問題があるのではとの指摘も出ているが、6日の記者会見で日本原子力研究開発機構の鈴木篤之理事長からは「ナトリウム漏れは起きない方がおかし い」との言葉が飛び出した。西川知事との懇談で実効的な安全対策を求められた直後だっただけに、一瞬耳を疑った。
鈴木理事長は言葉をつ ないで「(ナトリウム漏れは)起きると思わないといけない。大事なのは起きたときに安全上の問題にならないように、設計通りに機器が作動し運転員が対応で きるか。その点で言えば(95年の事故は)不適切だった」と説明。事故を教訓に体制充実や緊張感の維持に努めると強調した。
しかし、会見の前段では「ナトリウム漏れは世界中(の高速増殖炉)でこれまでに100回以上起きている」とも発言。信頼を失墜させ14年以上の運転停止につながったナトリウム漏れをいまだに「事象」と表現し続け、あえて事故を軽くとらえようとするかのように映った。
政府が今夏に結論を出すとみられるエネルギー政策見直しで、核燃料サイクルの中核とされるもんじゅの存廃は最大の焦点。だが、前提となる「安全」のとらえ方が県民や国民の認識とずれているようでは、必要性の訴えも響かないのではないか。(細川善弘)
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