東電:原発事故後も天下り招請 東京都元局長を雇用
毎日新聞 2012年03月15日 02時35分(最終更新 03月21日 02時41分)
http://mainichi.jp/select/news/20120315k0000m020146000c.html
東京電力が、福島第1原発事故後の昨年9月、天下りを受け入れていたことが関係者の話で分かった。東電が3回にわたり要請した末に東京都元環境局長
(65)を雇用したもので、元局長は都のエネルギー政策に関する非公式情報を都職員から収集し、東電に提供していた。巨額の公的資金を受けることから社内
に慎重論があったが、総務部が推し進め西沢俊夫社長が最終決定しており、電気料金値上げの前提となる合理化に反した経営姿勢に厳しい批判が起こりそうだ。
天下りしたのは環境問題やエネルギー政策などを担当する都環境局長を06年6月に退職した大橋久夫氏。
発電所の二酸化炭素(CO2)対策、大型変圧器に含まれる有害物質ポリ塩化ビフェニール(PCB)の処分などを担当する東電環境部の「アドバイザー」とし
て再就職したが、毎日新聞が取材を開始したことを知り2月20日、退職した。
東電天下り:関係改善の切り札 固辞する元局長を説得
毎日新聞 2012年03月15日 02時36分(最終更新 03月20日 21時04分)
http://mainichi.jp/select/news/20120315k0000m040147000c.html
「都の動きに聞き耳を立てていた」。東京電力に天下りした東京都元環境局長、大橋久夫氏(65)は毎日新聞の取材に語った。固辞する元局長を翻意
させてまで雇用した東電の真の狙いは、非公式情報の収集と関係改善だったという。「被災者は職さえ失ったのに何をやっているのか」。原発事故による被害に
苦しむ福島県からは厳しい批判の声が起こった。【川辺康広、清水憲司、小林直】
「震災対応でぜひ相談に乗ってほしい」。昨年8月末、東電幹部が元局長に切り出した。同5月の要請も断っていた元局長はいったん辞退したが、幹部は「今だからこそお願いしたい」と食い下がった。「あの言葉が殺し文句だった」と元局長は振り返る。
東電には天下りにこだわる強い「動機」があった。
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