2012年3月5日月曜日

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体育会系もかなわない軍隊出身者のド迫力!ハーバードビジネススクールを席巻する「ミリタリーエリート」 日本の若者は彼らとの「戦争」に勝てるか



現代ビジネスから全文引用
知の大国アメリカ~ランド研究所から~
2011年12月05日(月) 田村 耕太郎
体育会系もかなわない軍隊出身者のド迫力!ハーバードビジネススクールを席巻する「ミリタリーエリート」
日本の若者は彼らとの「戦争」に勝てるか
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/28797
ハーバード士官学校
 ビジネスのウエストポイント(士官学校)といわれるハーバードビジネススクール(HBS)。先が読めないビジネスという名の戦場で、リーダーシップを発揮して勝利に導く人材を育成するのがHBSの役割ということだ。しかし、このところ、HBSは本物の士官学校になりつつある。入学者の一割(約100名)は軍隊出身者となり、学生会長や成績優秀者も軍隊出身者が総なめし始めているのだ。
今回はアメリカの教育界、いやビジネス界で台頭しているミリタリーエリートについて紹介したい。
HBS教授陣の中でも、次世代スターの代表と言われるラマーナ・カーシク教授が先日10日間ほど来日していた。情報公開企業統治から政治経済まで幅広く研究し教鞭をとるカーシク教授。わずか3年という異例の速さでMITの博士号を取得し、当時HBS学生の平均年齢より若くして、HBSで教壇に立っていた俊才である。
HBS東京リサーチセンターの佐藤所長や山崎さんとともに、カーシク教授の東京滞在でのアポイント調整や同行取材を実施した。テーマが政治経済であり、私がハーバードでフェローをしていた時に知り合い、日本訪問のきっかけを作った縁で、お手伝いをさせてもらった。
カーシク教授に「今HBSで目立って成功するバックグランドは何か?起業家金融コンサル?」と聞いたとき、すかさず「軍隊だよ。彼らは本当に素晴らしい」との答えが返ってきた。そういえば、HBSのキャンパスを歩いていると、不似合いな(失礼!)デカい丸刈りの集団がガンガン走っていたり、HBSのジムを占拠して滅茶苦茶重いウエイトを挙げていたのをよく目撃した。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/28797?page=2
カーシク教授は「彼らの大半は実戦経験がある。アフガニスタンイラクから帰還した連中だ。極限の状況で生き抜いてきた。リーダーシップや実戦がどういうものか身を挺して理解している。高い点数やきれいなレジュメだけで入学してきた連中とは気合が違う。仲間が負傷したり亡くなったりしている連中も多い」という。スポーツの世界だけの体育会とは経験と気合が違うようだ。
体育会と軍隊の違い
 日本人留学生Aさんが、HBSでの軍人の同級生について語ってくれた。Aさんによれば「軍隊出身者の魅力は仲間を見捨てないこと」だという。
「軍人は人望があります。HBSは成績を巡って競争は激しいが、同時にチームワークやリーダーシップを養成する場所でもあります。そのため授 業準備もグループ演習が基本。そこでも成績のために、グループで人を蹴落とす人もいる。苦闘している仲間を見殺しにするのは日常茶飯事。強いストレスがかかる場所なので仕方ありません。でも軍人は、落ちこぼれ寸前の仲間に、自分の睡眠時間を削って勉強を教え、救い出すのです」と自らも救われたかのように語ってくれた。
ランド研究所にある公共政策大学院でも軍人出身者は非常に評判がいい。初代学長だったチャールズ・ウルフ氏は、次のように話す。
「そもそも士官学校卒業者は“地頭”がいい。陸海空の士官学校の難易度はアイビーリーグと大差ない。軍人は大目標を立て、そこから逆算して中目標そして小目標と準備するのが上手い。そして、目的が決まれば徹底してコツコツと歩みを進めていく。最後まで集中力が途切れず、誘惑にも負けない。
仲間にも協力を惜しまないので人望も人脈も築きやすい。それがまた勉強の支援につながる。加えて、体力。数日間なら徹夜でも平気なように鍛え られている。精神力も強いので課題は絶対予定通りにクリアしていく。点数の良い秀才より、最初は出遅れても時が経つにつれて軍人がコツコツと抜いていく」
聞けば聞くほど、体育会採用との違いが明らかになってくる。
ビジネスを知らずに入学して1年で成績最優等に
 ハーバードビジネススクールの昨年の学生会長、つまり学生間の投票で選ばれる生徒会長のようなポジション、も軍隊出身者だった。今はワシントンDCで起業家として活躍している。将来は上院議員そして大統領を目指すという。

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 実名で登場することを快諾してくれたHBS軍人出身者を紹介しよう。
今年5月に卒業したロバート・カルピオ氏(29歳)。ウエストポイント(陸軍士官学校)卒業後、米陸軍で5年勤務。ドイツイスラエルミサイル防衛等に従事したツワモノだ。「海外勤務中に、妻と将来のプランを練り直し、今度は資本主義のウェストポイント(HBS)進学を決めた」という。
入学した時はビジネスなんてまったくわからなかった。ケースに書いてあるビジネス用語が理解できず途方に暮れた。会計や財務もちんぷんかんぷんだ」と笑顔で語ってくれた。しかし、そこからが軍隊出身者は強い。「鍛錬して競争に勝利することに最高の喜びを感じる。軍隊とHBSの精神は同じだ」と、持ち前の闘争心で投資銀行コンサルタント出身の同級生をなぎ倒した。何もわからず入学した、一年次を最優等の成績で通過した。
一日の勉強時間は一年時が7時間、少し慣れてきた二年時は6時間。もちろん文武両道を貫く。軍人として“週6日”のエクササイズは欠かさな い。妻と7歳の男の子と2歳の女の子を抱える。時間管理上の優先順位は、1・家族、2・エクササイズ、3・勉強、4・課外活動。課外活動については、学校 内の軍人出身者クラブ会長として退役兵の待遇改善などの慈善活動等にも精を出す。学校が終わって夕食までは、もちろん毎日子育てに全力投球。
「睡眠は5時間。12時には必ず寝て5時に起きる。深く眠れる秘訣は3つ。1・運動、2・食事、3・テレビを見ないこと。運動して炭水化物タンパク質のバランスを取った食事をすれば一秒で眠れる。炭水化物2:タンパク質1:脂肪1の割合。寝る前にテレビを見ないことも大事」
トレーニングの仕方にも工夫を加えているという。「軍隊時代は、最低30分のランニングと45分のウエイトをやっていた。でもこれにストレッチを入れると一時間半以上時間を食ってしまう。今はトータルで30分しかかからないクロスフィットという、ランとウエイトをミックスさせたサーキットトレーニングにしている」(カルピオ氏)
時間管理だけでなく栄養・運動まで全てが非常に細かく管理されている。さすが徹底した自己管理の塊、軍人である。
徹底した自己管理の勝利
「意外と大事なのは寝る直前にスケジュールをチェックすること。気になる予定が整理されていないと目が覚める」(同氏)。どこまでもキッチリしている。
「時間管理は常にカイゼンを続けている。ジャグリングのように同時に様々な活動をこなす同僚がHBSにはたくさんいる。彼らから時間の使い方を常に学ぶんだ!すごい頑張っていると思う連中にはこちらから頭を下げて教えを乞う。変なプライドを持ったり壁を作るのはとても非生産的。いいモデルがたくさんいて、学べる」ワクワクしながらこう話してくれた。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/28797?page=4
 私にとっても非常に参考になる時間管理術だが、カルピオ氏に言わせると「まだまだ」。「僕より無駄なく充実した一日を過ごしている奴がここには一杯いる。彼らから秘訣を聞いてカイゼンを続けているよ!」と笑う。
卒業後はコンサルタントしてビジネスの戦場に突入する。アメリカの就職戦線では、体力と精神力に長ける元軍人はモテモテだ。しかも軍隊という実戦の場でリーダーシップも磨かれている。
「競争の激しいHBSでは勝つために同僚を蹴落とす奴もいる。でも軍人出身者は決して同僚を置き去りにはしない。励まして一緒に戦うんだ!」(同氏)。このリーダーシップも軍人人気を支えているのだと思う。
アメリカでは軍隊とHBSで鍛えられた人材が毎年100名ほど各界に散らばる。頭も心も体も実戦の場で鍛え抜かれた若者たちだ。彼らを相手に日本の若者が戦えるだろうか?
次回は、冒頭に出てくるカーシク教授がその目で見た日本の大学教育と若手起業家たちについて彼の視点で語ってみたい。

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