全文、日刊ゲンダイ4月18日2面からの引用
記事タイトル「オンボロ原発」「やっぱり人災だ」「GEの設計者が40年前に・欠陥品
と指摘」
(以下本文)
福島第1原発が、ここまで危機的な状況に陥った原因のひとつが、構造的な欠陥だ。福島第1の1~6号機は「マークⅠ」という古い型式だが、この設計者が「重大な欠陥」を認めている。事故以降、米GE(ゼネラル・エレクトリック)社の元エンジニア、デール・ブライデンボー氏はCNN放送などに出演し、こう証言した。
「改良型のマークⅡとマークⅢを開発中の1970年代に、初期型のマークⅠの設計ミスを発見。格納容器の容量が小さすぎて、炉心を冷却できなくなった場合、あっという間に容器の圧力がパンパンになり、爆発を起こす危険性があることが分かった。
すぐにマークⅠの操業を停止して廃炉にすべきだと会社(GE)に嘆願したが、『そんなことをしたら、わが社の原子炉部門だけでなく、会社の存続に関わる』と聞きいれられなかった」
今回の事故で、設計者の懸念がまさに現実になったわけだが、マークⅠ型の格納容器については、1980年代半ばにも、米原子力規制委員会が「事故で燃料棒が溶解すれば、90%の蓋然性で破裂する」と警告を鳴らしていた。
そんな欠陥原発を福島第1では、だましだまし稼動させてきたのである。
福島第1原発に関わった元原子炉設計技師が言う。
「僕らが設計を担当した1970年代から、確かにマークⅠの構造的な欠陥は知られていました。容量が新型マークⅢの4分のⅠ程度しかない上、配管の構造が複雑で日常的なメンテナンスも困難。何か起きた時に故障箇所を見つけるのが難しい。
しかし、容器がコンパクトなためコストが安く済むという経済性が優先されてきた。
また、福島第1の事故は構造上の問題に加え、老朽化も見過ごせません」
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記事二つ目タイトル
「設計寿命『40年』が60年に延長」
「”お墨付き”はNHKでおなじみの東大・関村教授」
(以下本文)
福島第1原発の1号機は今年の3月26日に設計寿命の40年を迎えた。
しかし、東電は昨年3月、1号機は最長60年まで現状維持で使えるという「技術評価書」を国に提出。
経産省の原子力安全・保安院が今年2月7日に、今後10年間の運転継続を認可したばかりだった。
ちなみに、この技術評価の責任者は、NHKでおなじみになった御用学者、東大の関村直人教授だ。評価書の内容をよく読むと、「高経年化対策上、着目すべき経年劣化現象が抽出されている」とか「耐震安全上満足しない結果」などと書かれているが
結局は、「60年まで使っても大丈夫」との「お墨付き」を与えたのである。
「そもそも設計上の耐用年数は40年です。それだって、あくまで設計上の話で、配管が経年劣化でボロボロになってくるから、実際に40年も持つのか分からない。
ところが、1970年代に造られた原発の耐用年数が近ずいてくると、国と東電は60年まで使えるという見解を打ち出した。
原発の経年劣化が明らかなのに、運用基準を延ばすなんて、技術者からすれば信じられない話です」(前出の元設計技師)
やっぱり、どう考えても、人災だ。
古いマークⅠ型は、他にも女川原発、浜岡原発、島根原発、日本原子力発電の敦賀原発で使われている。浜岡の1号機と2号機は09年に運転を停止しているが、敦賀1号機は1970年、島根1号機は1974年の運転開始だから、もう設計寿命の40年だ。
女川1号機は、運転開始1984年で比較的新しいが、これまで制御棒が抜ける事故がたびたび起こっている。大きな余震が続いているだけに心配だ。
新たな事故を防止するために、古いマークⅠ型はさっさと廃炉にするのが、関係者のせめてもの罪滅ぼしだろう。
(以上、全文日刊ゲンダイからの引用)
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